音韻規則と正書法#a02
基本の音韻規則
半母音化現象
エルーヴィア語では、狭母音の後に他の母音が現れた際、その狭母音が接近音へと変化する半母音化現象がみられる。
/i/であれば/j/、/u/であれば/w/、/y/であれば/ɥ/へと変化する。
ただし、iuは/y/という一つの母音音素を表すため、/ju/にならないことに注意されたし。
半母音化は音韻上では二重母音として処理されるため、重い音節として扱われる。音節の重さについては#a03を参照せよ。
/h/
子音字hは古典エルーヴィア語において/h/を表したが、中期エルーヴィア語では黙字へと変化した。
その代わり、音素としての/h/は、同じ母音が連続した際にそれら母音の間に現れるものとして扱われるようになった。:dee /ˈde.he/
軟口蓋破裂音の破擦音化
/k/および/ɡ/は、前舌母音(/i/, /y/, /e/)の前で、それぞれ[t͡s]と[d͡z]に変化する。
/t͡ʃ/
/t͡ʃ/は、前舌母音以外(/a/, /o/, /u/)の前で、[x]に変化する。
音節末弱化現象
エルーヴィア語では有声子音の音節末弱化現象が存在し、以下の規則が見られる。
- /j/は、音節頭では[j]、それ以外では[ç]と発音される。:niy [ˈniç]
- /b/は、音節頭では[b]、それ以外では[β]と発音される。:rub [ˈruːβ]
- /ɡ/は、音節頭では[ɡ]、それ以外では[x]と発音される。:nig [ˈnix]
/n/の調音位置同化
/n/が音節末に現れる際、日本語のんのように、後続する子音の調音位置に同化する。
ただし、歯茎摩擦音/s/、/z/の直前においては、[n]にはならず、鼻音化した軟口蓋接近音[ɰ̃]へと変化する。
正書法
クナブラ文字とラテン文字
クナブラ文字に大文字と小文字の区別は存在しない。したがって、ラテン文字転写においても区別がされず、全て小文字で表記される。
固有名詞
文中で固有名詞を明示する際、固有名詞の頭にアポストロフィーを付けるが、これは義務的ではない。
x
xは/ks/という子音クラスターを表すが、csと表記してもよい。